中学生でもわかるJavaScriptの.find()メソッド

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こんにちは、フローです。

今回は、JavaScriptの.find()メソッドについて書いていきたいと思います。

.find()とは

JavaScriptの.find()メソッドは、配列の中から特定の条件を満たす最初の要素を見つけ出します。

条件を満たす要素が見つかると、

その要素を返し、それ以降の要素の検索は行いません。

見つからなかった場合にはundefinedを返します。

.find()の使いどころ

.find()メソッドは、配列の中から特定の条件を満たす要素を見つける際に使います。

例えば、IDをキーにしてユーザー情報を検索したり、

特定のスコアを持つ学生を見つけたりする場合などに使われます。

.find()の使用パターン

パターン1:特定の条件を満たす要素を見つける

最初の例として、特定の条件を満たす要素を見つけるパターンを考えてみましょう。

let numbers = [5, 12, 8, 130, 44];
let found = numbers.find(number => number > 10);
console.log(found); // 12

この例では、10より大きな最初の数を見つけるために.find()メソッドを使用しています。

パターン2:オブジェクトの配列から要素を見つける

次に、オブジェクトの配列から特定の条件を満たす要素を見つけるパターンを見てみましょう。

let students = [
  { name: 'Jack', score: 50 },
  { name: 'Jill', score: 80 },
  { name: 'Averell', score: 65 },
  { name: 'Joe', score: 90 }
];
let highScoreStudent = students.find(student => student.score > 70);
console.log(highScoreStudent); // { name: 'Jill', score: 80 }

この例では、スコアが70点以上の最初の生徒を見つけるために.find()メソッドを使用しています。

パターン3:配列から特定の要素を見つける

最後に、配列から特定の要素を見つけるパターンを見てみましょう。

let fruits = ['apple', 'banana', 'mango', 'guava'];
let myFavoriteFruit = fruits.find(fruit => fruit === 'mango');
console.log(myFavoriteFruit); // 'mango'

この例では、好きなフルーツを見つけるために

.find()メソッドを使用しています。

.find()の注意点

.find()メソッドは非常に便利ですが、

使い方を間違えると思わぬ結果を生むことがあります。

特に、検索条件の関数が正しくない場合には注意が必要です。以下にその一例を示します。

let numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
let incorrectFind = numbers.find(num => num = 3);
console.log(incorrectFind); // 3

このコードは意図した結果を生みません。

ここでの間違いは、num = 3という式です。

この式は代入を行っていて、その結果常に3を返します。

つまり、.find()メソッドが最初の要素1をテストした時点で3を返し、

これを見つかった要素とみなしてしまいます。

正しくはnum === 3と書くべきで、

これによりnum3であるかどうかを正しく判断できます。

まとめ

JavaScriptの.find()メソッドは、配列の中から特定の条件を満たす最初の要素を見つけるための強力なツールです。

しかしその使い方を間違えると、予期せぬ結果をもたらす可能性があります。

間違いやすい点としては、

テスト関数が比較を行うべき場所で代入を行ってしまうケースがあります。

これにより、.find()メソッドが意図しない要素を返すことになります。

以上、

「中学生でもわかるJavaScriptの.find()メソッド」の解説でした。

プログラミングの学習は複雑で難しい場面もありますが、

基本的な機能を一つずつ理解していくことで、大きな壁も乗り越えていけます。

次回もこのようなわかりやすい解説を続けていきますので、お楽しみに!

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